やっぱり日本では漫画やアニメで普通に方言使うからいいですね。っていうか、ドラマとか、またはTVの番組でも使う人は普通に使ってますし。韓国ではちょっと考え難い事です。映画でも最近の『友へ/チング』でのプサン方言や『ファンサンボル』(翻訳したら黄山ヶ原…なのか?)での全羅道方言くらいが有名なくらいかな。
勿論特定のキャラクターがわざと使うのはドラマとか映画では多いが、アニメでは少ないし(っていうかそもそも韓国アニメの数からして非常に少ないが)漫画でもほぼ見ません。ある純情漫画作品では、主人公が全て韓国の大邱(テグ)市の出身で背景も大邱なので、大邱の方言を使わなければならないはずのに、作家が「この漫画に登場する人物たちの台詞は標準語にしていますが、実際は方言で言い合っていると思ってください」とか直接単行本で断っているくらい、方言を使うというのがむしろ特別みたいなスタンスになっているのです。
まぁわざと方言を使う作品が全然ない訳ではありませんが、それが「普通」ではなく「特別」だというのが日本との違いなのではないかというか…。そんな感じですね。
(なので、問題は日本漫画を翻訳する時です。日本漫画では特に関西弁などは結構使われますから。)
선정우(宣政佑/そん・じょんう/Seon, Jeong-U) 1995年韓国でライターや翻訳から始め、2002年からは日本など海外でも寄稿・講演など仕事。主に漫画・アニメーションそのほか文化に関し執筆。翻訳・出版・書籍の仲介などの仕事も。 2019年「第25回韓国出版評論賞」評論優秀賞受賞。 ●(日本語から韓国語への)翻訳 (※2013年以前に漫画翻訳、共訳、翻訳への監修など多数) 『ストーリーメーカー』(大塚英志/2013年[以下、韓国発行日]) 『物語の体操』(大塚英志/2014年) 『ストーリーメーカー』(大塚英志/2014年) 『物語の命題』(大塚英志/2015年) 『世界まんが塾』(大塚英志/2015年) 『物語論で読む村上春樹と宮崎駿』(大塚英志/2017年) 『新世紀ゾンビ論』(藤田直哉/2018年) 『ウェブ小説の衝撃』(飯田一史/2018年) 『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(飯田一史/2019年)…
…すでに続編が出たので完全に「今更」をも超えてしまってますけど、『2007-2008 マンガ論争勃発』という本にインタビューが載りました。 2007-2008 マンガ論争勃発 作者: 永山薫,昼間たかし 出版社/メーカー: マイクロマガジン社 発売日: 2007/12/21 メディア: 単行本 購入: 10人 クリック:…
2007年11月4日(日曜日)と5日(月曜日)に、東京工芸大学中野キャンパスで開かれる展覧会「ひらけ!メディア 日・韓メディア芸術の現在2007」で行われる講演とシンポジウムに参加します。 講演は「日韓マンガの現在」というタイトルで、日本のマンガ家木ノ花さくやさんと東京工芸大学准教授細萱敦さんと一緒に行います。シンポジウムは「ひらけ!メディア 日・韓メディア芸術の現在2007」というタイトルで、私以外にも韓国のアニメーション作家李成彊(イ・ソンガン)さん(代表作『マリといた夏』など)やスンシル大学教授・メディアアーティストの金圭正(キム・ギュジョン) さん、そして日本からは日本からは早稲田大学教授・メディアアート評論家の草原真知子さんと東京工芸大学教授・アニメーション作家の古川タクさんが参加致します。詳細は下記のページにあります。 http://www.t-kougei.ac.jp/about/event/2007/038.html 他にも『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』の映画監督奉俊昊(ポン・ジュノ)さんの講演もあるらしいので、興味のある方はご参考ください。
「ユリイカ2007年10月号 北欧神話の世界」に寄稿しました。「韓国文化における北欧神話」というタイトルですが、編集部で「『ラグナロクオンライン』 から 『ああっ女神さまっ』 まで」という副題を付けました。内容は、『ラグナロクオンライン』とその原作漫画『ラグナロク』、韓国のファンタジー小説などを挙げて、韓国文化における北欧神話の話をしています。そして韓国の中ではまだマイナーな北欧神話が、若者たちには『ああっ女神さまっ』のような日本漫画を通じてそのアイコンが知られている、というような話もあります。
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