韓国と中国では、陰暦正月一日の今日が、最大の祝日です。韓国では「설날(ソルナル)」または「설(ソル)」と呼ばれます。中国では元々「元旦」が今日だったのですが、1911年の革命以後、中国も西暦を採択して「春節」と呼ぶようになり、1949年以後太陽暦の1月1日が元旦、陰暦の1月1日は春節になったようです。
韓国では今だに今日は祖先を祭る「제사(祭祀)」と呼ばれる慣習があります。旧正月や中秋(韓国では「추석(秋夕)」と呼ばれる、陰暦8月15日の祝日)には特に「차례(茶禮)」と呼ばれる簡略な제사(祭祀)があります。と言っても、少なくても1970〜80年代頃からは、その제사(祭祀)からしてかなり簡略化されたため、今や祖父母や父母の忌日を祭る普通の「제사(祭祀)」は夜に、설(ソル)と추석(秋夕)に祭る「차례(茶禮)」は朝早く行うという以外は、殆ど内容や格式は同じです。近い親族は前日に全員集まって今日の朝早く차례(茶禮)を行うのです。